先日、ある成人の方の支援に入りました。
その方は、自閉症で、会話が成立するような言葉はなく、同一性保持傾向の強い方です。
(ちなみに、提供サービスは行動援護)
普段は、地元の授産所に通っておられる彼は、土日や授産所の休みの日に、ゆめじろうを利用していただいてます。
過ごし方は、毎回プールへの余暇支援です。
自宅から歩いて駅まで行き、電車に乗って、マクドナルドで食事をし、プールまで歩き、プールで過ごした後は、また電車と徒歩で帰宅するというパターン。
彼の支援にはヘルパーは数人が入っていますが、どのヘルパーも毎回お決まりのコースを当たり前に過ごしてきました。ウォーリーもその一人です。
ここ最近は彼の支援になかなか入っておらず、久しぶりに彼の支援に入ったんですが、結果として予定の時間を埋めることが出来ませんでした。というのは、プールでの所要時間が10分ほどしか持たず、結局その分で時間が余ってしまったわけです(これまでは1時間以上過ごせていた)。
「今回だけかもしれないから・・・」と思い、それはそれで深く考えなかったのですが、その数日後の支援でも、同じように時間が持たない。
途中、何とか予定時間を埋めようと、あれやこれやとアプローチしてみるも、いつもと同じパターンが崩れるのを嫌って、そのアプローチに目や耳を向けず、いつもどおりのルートを獲得するため、走り出したり、明らかにいらいらしている様子。
「ここでのアプローチや交渉は逆効果」と判断して、結局時間を埋められず帰宅することになってしまいました。
明らかにウォーリーの力量不足なんですが、少し考えてみました。
「どう見ても、プールが楽しめているとは思えないな・・・。他の過ごし方もお誘いしてみるか」と。
約一ヶ月後、また支援に入る機会があり、今度は選択肢を用意していきました。
彼が結構好きかな?と思われる工作作業の絵カードと、いつものプールの写真カードを見せ「どっちにしますか?」と聞いてみたところ、ジェスチャーではさみをチョキチョキするポーズを繰り返し見せたため、いつものプールコースはやめて、「ゆめじろうのオープンスペースで工作作業をしましょう」という過ごし方をスケジュールに示しました。
自宅を出て、いつもと同じルートをたどろうとする彼に、指差し等でいつもと違う道、いつもと違う移動手段(今回は徒歩)をお誘いしたところ、おそるおそるという感じで、何とか移動することが出来ました。途中には、大好きなマックは忘れずにはさんで。
何とか、オープンスペースまで来れた彼、少々戸惑いながらも、最終的には2時間以上、工作作業をして過ごしました。
その様子は、決して嫌そうではなく、むしろ楽しそうにも見えました。
しかし、この過ごし方が、彼にとって本当に楽しめたものかどうかはわかりません。真実は彼のみぞ知るというところです。
ただ一つ言えるのは「いつもこの過ごし方だから、今日もこれで過ごしてこればいいや・・・」というこちらの勝手な思い込みが、結果的に本人のやりたいことに、必ずしもなっていない可能性もあるということ。
常に「これでいいのかなぁ??」という気持ちと、本人の観察、家族からの情報等が、とても重要になってくると思うのです。
彼の支援には、今後もはいる機会があると思います。しっかり今回のことを忘れずに臨みたいものです。
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